
【産業交流展2026出展企業:石道鋼板株式会社に学ぶ!】
自社の強みを生かした新ビジネスへの挑戦
産業交流展2026に出展する石道鋼板株式会社は、創業60年の厚板ガス切断加工を手掛ける会社です。そんな会社が、厚さ19mmのアウトドア用鉄板「MAJIN」を開発。外部パートナーや強力な販売ルートと連携し、BtoC展開や新規販路開拓を推し進めています。
今回の記事では、自社の強みを生かした新ビジネスへの挑戦についてインタビューしましたので、紹介します。皆様の事業成長のヒントとして、ぜひご覧ください。
創業60年で培った圧倒的なスピードと「ガス切断」の強み
――石道鋼板株式会社の事業内容や強みを教えてください。
弊社は、創業から60年にわたり、厚さ最大150mmにも達する分厚い鉄板を希望の形状へと切断する専門企業として歩んできました。近年はレーザー切断が主流になりつつありますが、極厚の鉄板を自在に加工するには、昔ながらの「ガス切断」という技術が今でも欠かせません。
弊社の最大の強みは、ご要望に対して「最短当日」で出荷できる圧倒的なスピード感です。いつどのような注文が入ってもすぐ対応できるよう、様々な厚みや材質の鉄板を常時在庫として抱えるリスクを取っています。さらに、同規模の会社であれば2〜3名で対応する作業工程に7名の従業員を配置し、迅速に出荷できる体制を構築しています。
産業用機械の部品や建物の土台、造船など、ものづくりの現場を支える材料をスピーディーに届けることこそが、長年信頼されてきた弊社の強みです。
「このままではいけない」一般消費者向け事業への果敢な挑戦
――なぜ消費者向けの商品に挑戦しようと考えたのでしょうか。
私は、約8年前に家業に入りましたが、既存の取引先からの受注だけに頼っていては将来的に厳しいという危機感を抱いていました。そこで「他社がまだ手をつけていない新しい領域」として着目したのが、一般消費者向け(BtoC)の市場です。
前職がIT企業だったこともあり、まずはテストマーケティングとして、アウトドア用に切断した鉄板をインターネット上のオークションで販売してみました。すると予想以上の反響があり、「一般の方でもこのような商品を求めている」という手応えを得ました。折からのキャンプブームやコロナ禍でのアウトドア需要の高まりも後押しとなり、お肉を極上に焼き上げる専用の鉄板「MAJIN」の企画・開発へと踏み出しました。
19mmの極厚へのこだわりと「自社で売らない」販路開拓戦略
――商品の工夫と、消費者向け製品の販売で工夫したことを教えてください。
新商品を開発するに当たり最も意識したのは、他社には真似できないオリジナリティです。市場に薄い鉄板があふれる中、弊社だからこそ提供できる「19mm」という超極厚にこだわりました。さらに東京都の公的試験機関へ持ち込み、肉の焼き上がりにどれほど適しているかという科学的なエビデンスも取得しました。
また、販売手法にも独自の工夫があります。自社のウェブサイトだけで細々と売るのではなく、すでに巨大な販売網を持っている専門業者と組む道を選びました。近隣のアウトドア専門の卸業者を探して直接持ち込んだところ、商品の圧倒的な存在感とコンセプトが評価され、スムーズに取引が決定。現在では大型スポーツ用品店や大手家電量販店などの店頭に並び、2022年の発売以来3,000枚以上を販売する人気商品に成長しています。
外部パートナーとの連携で広がる可能性と産業交流展2026への想い
――今後の取組や外部連携の重要性についてお聞かせください。
一般向け商品のヒットを受け、新たな商品開発にも取り組んでいます。
現在進行中の第2弾プロジェクトでは、ステンレス製の曲げ加工を施した新商品を予定していますが、この製品ではあえて自社での加工を行っていません。材料調達から加工までを信頼できる外部のパートナー企業へ依頼し、私は企画と全体のハンドリングに専念しています。弊社の加工技術だけに限定せず、得意分野を持つパートナーと組むことで、自社だけでは作れない複雑で高品質な製品をリーズナブルに届けることが可能になります。
――ご来場者へのメッセージをお願いします。
今回の「産業交流展2026」への出展は、実物の厚みや重量感を直接体験していただく絶好の機会です。ブースではヒット商品「MAJIN」に加え、初披露となる新製品も展示いたします。
また、既存の事業であるガス切断についても、「1枚からの小ロット納品」といった柔軟な取引条件も含め、新しいビジネスパートナーや販路との出会いを心より楽しみにしています。これからも枠にとらわれない柔軟な発想で、ビジネスを拡大していきたいと考えています。ぜひ、ブースにもお越しください。
石道鋼板株式会社:出展場所【もー67】
なお、石道鋼板株式会社様の出展内容にフォーカスを当てたインタビュー記事については、以下に掲載しておりますので、こちらもぜひご覧ください。
https://www.sangyo-koryuten.tokyo/interview/pdf/interview-06.pdf
<参考:産業交流展2026>
今回インタビューした石道鋼板株式会社様のほかにも、産業交流展2026には様々な分野で高い技術を持った出展者や、新たなビジネスの展開に挑戦しようとする意欲溢れる出展者が多数出展します。
皆様、ぜひご来場ください。
公式ウェブサイト:https://www.sangyo-koryuten.tokyo/
上記公式ウェブサイトでは、来場登録や出展者検索、各種セミナー情報等を順次公開しています。
-開催概要-
開催日程:2026年11月11日(水)~13日(金) 10時~17時(最終日のみ16時閉場)
開催場所:東京ビッグサイト西1-2ホール・アトリウム
入場料:無料
出展対象分野:IT・AI・DX、環境・エネルギー・GX、ヘルスケア・医療・福祉、ものづくり等