
【産業交流展2026出展企業:オーベクス株式会社に学ぶ!】
既存技術から新分野への展開について
産業交流展2026に出展するオーベクス株式会社は、1892年創業で、帽子製造からペン先メーカー、医療やコスメへと、その磨いた技術を応用して進化してきました。
今回の記事では、その沿革や新たな分野にチャレンジする考え方についてインタビューしましたので、紹介します。 皆様の事業成長のヒントとして、ぜひご覧ください。
130年を超える変革の歴史と、私たちが大切にするものづくりの原点
――オーベクス株式会社の歴史と強みについて教えてください。
弊社オーベクスは、1892年に創業者渋沢栄一が、日本初の西洋帽子製造会社として設立しました。そこから時代の変化に合わせて変遷を重ね、帽子製造で培ったフェルト技術を応用して「サインペンのペン先」の開発に成功しました。以来、世界中の筆記具メーカー様から信頼をいただき、ペン先分野で高いシェアを誇るまでに成長してきた歴史があります。
時代の流れとともに、お客様が求めるニーズは日々変化します。私たちは、「自社の強みをどう活かせば、次の時代に必要な製品を生み出せるか」に意識を向けています。
弊社の最大の強みは、ペン先づくりで磨き上げた「ミクロ単位の微細毛管を異形押出成型で製造する技術」や、「繊維成形により毛細管流路を形成する技術」です。これらの基本技術があったからこそ、私たちは文具の枠を超えて新たな可能性へと挑戦し続けることができています。
医療やコスメへの挑戦――「書く」技術が人々の暮らしを支える力に
――ペン先づくりで培った技術は、現在どのような分野で活用されていますか。
ペン先づくりで培った技術は、医療や化粧品といった分野でも花開いています。
例えば、医療機器分野で開発した加圧式医薬品注入器は、電力を使わずに、微量な薬液の流量を制御する製品です。ここには、筆記具のインクの出方を調整する微細な毛管技術が活かされています。その他にも、ガイドワイヤー等の製品も取り扱っています。私たちは、患者様に寄り添う製品づくりを心掛け、QOL(Quality of Life)の向上に貢献してまいります。
一方、アイライナーなどのコスメ分野へも参入しています。紙に書くペン先とは違い、コスメ用品は「デリケートな人の肌」に直接触れます。アイラインを美しく描くための安定性と絶妙な柔らかさを両立させるため、開発担当者がこれまで培った技術を基に、試行錯誤を重ねました。自社のコア技術を「人の肌」という新しい対象に合わせて徹底的に工夫する姿勢が、新しい製品づくりにつながっています。
産業交流展2026出展の狙い
――今回、産業交流展2026への出展を決めた理由を教えてください。
弊社が、産業交流展2026への出展を決めた最大の理由は、私たちが持つ「技術の可能性」を広く知っていただき、多くの方々と新しいビジネスとして形にしたいと考えたからです。
今回の展示では、これまで述べてきた弊社の様々な技術ラインナップを分かりやすくご紹介します。
実際の製品なども手に取ってご覧いただくことで、「この技術を使えば、自社の課題が解決できるかもしれない」とイメージしていただき、皆様の新たな製品開発に、ぜひ弊社が貢献したいと考えています。
――ご来場者へのメッセージをお願いします。
自社の中だけに閉じこもっていては、技術の新しい使い道には気づけません。お客様からの「こんな加工ができないか」「他社で断られたが、こんな液体のコントロールをしたい」といった声をぜひお聞かせください。
オーベクス株式会社:出展場所【医―19】
<参考:産業交流展2026>
今回インタビューしたオーベクス株式会社様のほかにも、産業交流展2026には様々な分野で高い技術を持った出展者や、新たなビジネスの展開に挑戦しようとする意欲溢れる出展者が多数出展します。
皆様、ぜひご来場ください。
公式ウェブサイト:https://www.sangyo-koryuten.tokyo/
上記公式ウェブサイトでは、来場登録や出展者検索、各種セミナー情報等を順次公開しています。
-開催概要-
開催日程:2026年11月11日(水)~13日(金) 10時~17時(最終日のみ16時閉場予定)
開催場所:東京ビッグサイト西1-2ホール・アトリウム
入場料:無料
出展対象分野:IT・AI・DX、環境・エネルギー・GX、ヘルスケア・医療・福祉、ものづくり等